会員企業紹介
株式会社カネミヤ宮内商店 |
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塩釜水産物仲卸市場正面入口 |
住所 | 塩釜市新浜町1-20-74 塩釜水産物仲卸市場内 (〒985-0001) | ||
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電話番号 | 022-367-1066 | FAX | 022-362-8329 |
rafuteru.franky@gmail.com | URL | http://www.nakaoroshi.or.jp/ | |
営業時間 | 月曜~金曜 午前3時~午後1時 土曜日 午前3時~午後2時 |
定休日 | 日曜・祝日 臨時休業日:お盆、正月(1/1~1/4) ※休日については事前にお問合せください。 |
概要 | 「わたしで三代目になります。この店を始めたのはわたしの義父で宮内益次郎。千葉の銚子の出身でね、本人も漁船の乗組員で塩釜にしょっちゅう入ってたもんだから、まあ、ご縁が出来て此処を終の棲家と決めたんでしょう」と言うのは、株式会社カネミヤ宮内商店の代表取締役社長・宮内勘次郎さん。二代目の義兄・忠さんの後を継いで現在、宮内商店の三代目の社長を務める。 「おやじ(義父)は人のために尽くす男でね、いろんな人の面倒を見てましたねえ。そんな性分だから、人からも頼りにされて『鮮魚卸協同組合』の初代組合長も務めることんなったんでしょうね。交際費も随分使ってたようで、組合長の自分は貸家に住んでたんですからね」。 昭和41年10月に設立された『塩釜水産物仲卸市場協同組合連合会』は、鮮魚組合、魚類組合、中央組合、加工品組合の四つの単一組合が共同で運営する連合体組織で、現在、傘下には146の業者が組合員として加盟している。1500坪の敷地を擁する仲卸市場には、その日の朝、塩釜港に水揚げされたばかりの新鮮な魚介類が並び、威勢のいい掛け声が飛び交う中で、寿司・割烹のプロの料理人から一般市民に至るまで、連日、多くの客で賑わっている。 「ウチの店は"カニ屋"って言われてましてね、その名の通り、カニとエビにかけてはどこにも負けなかった。塩釜はマグロが有名だけど、近海のカニやエビは天下一品でね、冬場に捕れる"ブドウエビ"なんて、知る人ぞ知る高級ブランドなんですよ!」宮内社長の顔が紅潮する。その通りなのだ。黒潮と親潮が出会う三陸の海は"世界四大漁場"のひとつに数えられ、漁師たちの誇りと血潮を騒がせる"宝の海"なのだ。 「いまは息子が二人、店を手伝ってくれるんでね。カミさんと従業員、アルバイトも入れて、七人体制でやってるんですよ。やっぱり、若いもんが希望を持って働いてくれるような店にしませんとね」。高校時代、硬式野球に打ち込んだ次男坊の健次さんは、チームの四番打者として甲子園にも出場したという。甲斐々々しく働く息子さんたちを見る母親・修子さんの眼が優しい。 「仲卸市場もね、最盛期には360店もあったんですよ。通路が分かんなくなるぐらいの賑わいだった。いまは146でしょ、半分以下になっちゃったんだもの..水揚げも激減したしね。そこに持って来てあの震災でしょ、まったく」。宮内社長の顔が引き締まり、組合の理事の顔になる。 「愚痴を言ってても始まんないからね、ウチのもそうだが、やっぱり後に続いてくれる若い人たちが夢や希望を持って働ける職場にしてやらなきゃあ、それがわたしらの務めなんですよ。サラリーマン辞めてここで働いてる若いもんがね、『この商売も悪くないな』って思ってくれる、そんな職場にしたいんですよ」。宮内さんはいま、後継者のための条件整備にも取り組んでいる。組合の古い体質を改善し、商売の楽しさを若い人に伝えるための必要条件を探る。それにはまず自らが"魅力的な商売人"にならなければいけない。宮内さんのひとつの結論だ。 「二十年来のお付き合いをいただいている『すし哲』の白幡泰三さんを尊敬してるんです。この方はいつもお客様の事を考えているんですね。どうしたらお客様に喜んでいただけるだろうって、知らない人がいないぐらいに有名になったいまでも、そればかりを考えながら仕事をしてるって言うんですよ。まさに"哲学"だと思います。寿司職人と商売人の違いはありますが、どうしたら相手に尊敬される存在になれるか..白幡さんを見習いながら精進したいと思います」。 謙虚に語る宮内さん。「株式会社カネミヤ宮内商店」の代表取締役社長として、そして、「塩釜水産物仲卸市場協同組合連合会」の理事として、宮内さんの"魅力的な商売人"になるための精進は今日も続く。 (2014年8月5日更新) |
カネミヤ宮内商店 宮内勘次郎社長 |
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