会員企業紹介

一般社団法人 ヒューマン・ネットワーク仙台
住所 〒980-0812 宮城県仙台市青葉区片平1-1-3 片平ホワイトレジデンス405号
電話番号 022-797-2305 FAX 022-797-2306
E-mail hensyu@human-sendai.net URL http://human-sendai.net/
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概要 中小零細企業の「広報活動」をバックアップ!
 
 今年8月より中小零細企業の広報・宣伝活動のアシストや販売促進企画の支援サービスを始めた一般社団法人ヒューマン・ネットワーク仙台(仙台市/鈴木平一代表理事)は、社団法人東北ニュービジネス協議会(会長大山健太郎アイリスオーヤマ代表取締役社長/以下略称TNB)の会員やマーケティング関連のオブザーバーらで組織する「ソリューション部会」の有志を中心にこの春2月に法人化された。従来のPR会社にとらわれないユニークな活動がいま注目を集めている。代表理事の鈴木氏に話を聞いた。
 
 TNBはベンチャー企業の育成や、ニュービジネスの支援を目的に1991年に東北経済産業局の指導で設立された団体だが、東北6県にある400社(含個人会員)あまりの会員企業が主体的にテーマを決めて運営する「部会」活動が会員の情報交流やビジネス活性化の起爆剤となっている。現在、9つの部会が運営されているが、定期的に開催される部会では各テーマに沿った、新規事業のプラン作りや、販路拡大、または会員社とのマッチングなど、活発な意見が交わされている。
 
 今回、設立したヒューマン・ネットワーク仙台は、中小零細企業のいわば「広報部」「販売促進部」を代行したものだ。せっかく新しい商品やサービスを開発しても、PRの仕方が分からない、新聞やテレビなど既存メディアに広告を出そうにもあまりにも広告料金が高くて手が出せない、広告以外のパブリシティの出し方が分からないなどの悩みを抱えている企業にとって、この社団法人の出番となる。
 
 スタッフは、新聞社、テレビ局などのメディア、広告会社のOBらで組織、中小零細企業の依頼で取材してパブリシティ記事を作り、直接メディア各社へ配信する。ここまでは既存のPR会社と同じように聞こえるが、ここからがユニークなオリジナルサービスとなる。まず取材した記事は起業家や企業内ベンチャー向けの情報交流紙「月刊ヒューマン・ネットワーク仙台」へ「インデックス広告記事」として一部掲載、記事全文は同社のサイトで閲読ができ、仕上げは月例のビジネスプレゼンテーションの場を提供するという。もちろんサイトへの閲覧を高めるために地元メディアへの広告掲載もあり、3重、4重に企画された広報サービス商品を用意している。
 
 広告を取り扱うという点ではメディア側の仕事は広告掲載で完了し、広告掲載(放送)後の読者レスポンス(反応)に対する分析や関心はそう高くない。ましてパブリシティサービスは広告主へのサービス(おまけ)として広告会社が扱っているケースがほとんどで、広告業界内では消極的サービスの一つとしての位置づけだった。
 
 前職のフリーペーパー発行社で30年近く企画開発を担当していた代表理事の鈴木氏は、「有料広告以外に広告主以外からの情報提供に対するメディア側の受け皿が少ない」がために、零細企業の情報(ネタ)が取り上げられにくいと説明する。
 
 加えて氏は、毎年就職情報誌会社などが発表する求職希望学生の人気企業ランキングは、広告を出す企業に特化したランキングそのもので、決してその中には地元で堅実な企業活動をしている中堅もしくは零細企業の名前は出てこない。つまり広告業界内での人気企業ランキングであって、それを勘違いして求職活動の指針としてしまう学生も少なくなく(多い)、残念ながらこのミスマッチが原因で早期退職に繋がっているのではないかとも話す。このミスマッチは新社会人にとっても不幸であるが、採用した企業にとっても一人当たり数千万かけた人材育成投資の回収ができないまま「不良債権化」する可能性があると話す。
 
ヒューマン・ネットワーク仙台はそういった就職ミスマッチにも新たな仕掛けを提案する。前述のビジネスプレゼンテーションの運営に学生や大学も加え、地元中小零細企業との相互パイプつくりにも活用させる役割も担って貰うのだと言う。従来の広告業界とは別なアングルから、企業の広報活動や人材育成活動を支援するヒューマン・ネットワーク仙台を要チェックだ!

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